ゴロゴロゴロゴロ〜!! 大きな雷の音とともに、 墓場がザワザワしはじめました。 ひとり、またひとり、と、 お墓の中から、お化けたちが集まってきます。 「ふぅ〜、やっと出れたよ。 すっかり、体の使い方を忘れてしまってたじゃねぇか。」 骸骨のロックが、肩を右に左に揺さぶりながら、 墓石の前に座りました。 その昔・・・・ ギターリストだった 骸骨のロックは、 背中に担いでいたギターを、体の前に抱えて、 ”ジャジャジャ〜ン” いきなり、狂ったかように弾き始めると、 その、激しく、熱い ギターの音に、 お化けたちの体がしびれました。 シンガーの猫娘、 ジャズが、好物のマティーニを片手に 甘くセクシ〜に歌いだし、 ダンサーの魔女っ子、ジプシーが、 スティックを振り回して、踊りだします。 飲んで踊って、 歌って飲んで〜 年に一度の、 墓場のパーティーは、 誰も邪魔できない、 お化けだけの深夜のパーティーです。 |