深夜2時になりました。

真っ暗やみの中で、
ギラっと何かが光りました。


気味の悪いこの光は、
フクロウの大きな目でした。


フクロウが、コウモリたちに、
宅急便の時間を知らせます。


すると、森の奥から
”パタパタパタ”と、
何万匹ものコウモリが飛んできました。


真っ赤な帽子をかぶり、
真っ赤なバッグを肩からかけ、
配達の準備が整いました。


フクロウから 宅急便を受け取り、
目的地へ急ぎます。


何よりも早く、年中無休の
コウモリ宅急便は、

田舎町の人々には、
とても役立つのでした。

しかし、
それだけではありません。


コウモリ宅急便が
訪れた家には、

幸運が舞い込むという、
古い昔からの言い伝えが
あるのです。



しかし・・・
明るいところが苦手なコウモリたちは、
明かりがともる家には、

宅急便を届けることができず、
光を見たとたん、

大暴れをし、
家や人を傷つけます。



配達時間の深夜2時までに、
電気を消して、
ベッドに入ることができれば、


あなたの家のポストにも、
コウモリ宅急便が
訪れるかもしれません。








































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