その昔、占いの森に、
長老の黒猫占い師がいました。
嵐の夜になると、
黒猫の占い師は目を覚まし、
深い、深い、
真っ暗な森のどこかに現れ、
占いを始めます。
クモの大群の大発生の予告し、
フクロウの死を予告し、
ヘビ女のよみがえりを予告し、
そのすべてが、
予言どおりになったのです。
しかし・・・
黒猫の占い師の姿を見た者は、
一人もいません。
恐ろしくて、
誰も近づこうとしないのです。
本当は、森を守り、森の住人を見守る、
優しい黒猫の占い師かもしれません・・・